●平成27年10月12日、楽劇《白峯》のCDをお聴きになった近藤さんからご丁寧なお手紙をいただきました。
ご本人の了解を得まして掲載させていただきます。
●平成27年11月23日、丹波先生の「タタター」のCDをお聴きになった感想です。
北海道の近藤 薫でございます。 丹波先生のスコアと作品CDの貸与、誠にありがとうございました。 興奮冷めやらぬままに、この手紙をしたためております。
素晴らしい聴体験でした!
先生のオーケストラ作品では(未だ音盤化されていないクラヴサン協奏曲を除けば)、ピアノ協奏曲が、明快な筆致による傑作と思っておりました。
事実、この作品が先生の代表作のひとつとして語られることが多いのは、お能や序破急といった美学の面もさることながら、その響きの密度と
、数度のクライマックスにむけて高揚する曲想が(おそらくピアノという楽器の合理性も相まって)、聴衆にも判りやすく結実しているためではないでしょうか。
一方、ヴァイオリン協奏曲第2番やチェロ協奏曲は、弦楽器の性格もあってか、私には、外部=世界と拮抗する、内部=人間の声のように感じられます。
ヴァイオリン協奏曲の孤絶と晦渋さ(それを私は非常に好むものですが)は、チェロ協奏曲では星のように明滅する打楽器を背景に、
言葉の根源的な意味での「歌」を奏でます。
弦の温もりはやはり、いのちの存在を深く感じさせずにはおきません。 ピアノ協奏曲と構造上多くの類似点を持つにも関わらず、
この作品は全く別の地平に立つ傑作だと思います。
しかしエレキ・ギター協奏曲は、また別種の驚きを禁じ得ませんでした。しかもその期待は全く裏切られませんでした。
これはピアノ協奏曲とならんで、
先生の協奏曲の傑作と思います。「独奏が華麗に活躍する協奏曲」を期待する向きには、この作品は、一見晦渋に感じられ、肩透かしを食らうかも知れせん。
しかし、音色の多彩さの面では随一の作品となっています。「アカルミー」、「オンドモルフィー」、
「テュルブランス」といった諸作品で先生が長年追求された電気楽器への偏愛と、コンクレート音楽の
始祖・シェフェールらとその可能性を探求した電子音楽での経験が、
非情に高い次元で融合した、奇跡のような作品になっているのです。
「エレキ・ギター」を独奏とする協奏曲は(歴史の浅い楽器ゆえ、当然ながら)さほど多くはありません。
思いつくまま作品を列挙すると、ベルギーのルック・ファン=ホーヴの作品は
あからさまなロックへのオマージュとブルックナーの引用がカッコイイながら「ま、こんなものだろうな」的な作品となっていますし、
ロシアのセルゲイ・スロニムスキーの協奏曲に至っては、60年代ポップスや映画音楽の曲想に赤面するほど寄り添った作品となっています
(旧ソ連ではやむなしか?)
つまりポピュラー音楽の呪縛から逃れられていない訳です。 わずかにポーランドのコトニスキの協奏曲と、わが国の野平一郎氏の作品だけが、
現代の芸術と呼ぶにたる抽象性と内実を備えているように思われます。
そこで丹波先生の作品です。この協奏曲では「曼荼羅」、「アドゥバイタ」、「オリオン」といった諸作にみられる
独奏楽器と管弦楽によるドラマはひとまず背景に退き、
両者は渾然一体となって灼熱の宇宙賛歌を奏でます。 その濃密な世界は、すでに序破急の美学すら超えて、
無限の宇宙空間に屹立する光芒のように感じられます。
湾曲するギターの音色は、乱反射する太陽のプロミネンス=紅炎のよう、それに拮抗する打楽器と管弦楽は、
膨張と収縮を繰り返す宇宙エネルギーの分子運動そのものです。
凡俗な人間界を越えた、太陽をめぐる宇宙の寸刻を切り取った音楽がここにある、と申せましょう。
お蔭でまたひとつ、大きな夢が叶いました。CDは感謝をこめてご返却させていただきます。本当にありがとうございました。
アンケート、感想など皆様の声
多くの貴重なご意見、感想をお書きいただき本当にありがとうございました。今後の再演の時に生かしていきたいと考えています。
名古屋公演 アンケート
東京公演アンケート
新聞・雑誌による
メール・手紙などによる
白峯の批評
ツイッターによる
2014年9月26日名古屋公演 アンケート
◆ ご感想をお聞かせください。◇ 三択( 良かった ふつう 良くなかった )
◆大変冒険的な作品であったように存じます。迫力のある演奏でした。ただ全編重かったのが、つらいとも、今少し崇徳上皇に救いのあるラストであれば、と思いました。
◇良かった
◆崇徳院と西行の話が好きで来ました。音楽の知識は皆無ですが、西行と崇徳院が邂逅するシーンの雰囲気は白峯の山を想起させられました。
人の死を鐘で表現されたり(?)夜の庭の風景等もとてもイメージしやすかったです。崇徳院の西行を呼ぶ声に、うらみだけでなく、
未だ絶望からの助けを求めているようで切なかったです。願わくば舞台装置等を使用したものを見てみたいです。再演をお待ちしています。省略部分を見たいです。 ◇良かった
◆青海波の舞いに、フルート・テインパニーの音がまるで笙・和太鼓のようによく合っていて感動しました。
◆初演のためか、まだまだ内容をふまえた表現に至っていない気が(特に男声)しました。(失礼お許し下さい)。入内→じゅだい ではありませんか。(じゅだい が普通ですが、音の関係でにゅうないになりました)明るい場面が省略させているためか、全体に暗い印象をもちました。明暗の対比をもっとつけてくださるといいのでは。会場のため、やむをえないのですが、コーラスが聴きづらく感じました。
アリアがあるといいですね。 ◇ふつう。
◆字幕が中途半端、出すなら歌詞か時代背景か、徹底してほしかった。 ◇良かった
◆苦労した表現だとは思う。途中の保元の乱に出て来る武士の装束、あれは古代の服装。時代考証を学ぶべし。 ◇良くなかった。奇をてらった作曲、振り付け、不協和音の連続、疲れた。
◆歌を全てスクリーンに出して頂けたらもっと分りました。
◆◇良かった。
◆曲はとてもおもしろかったです。(白峯という発想も)。なんとなく、歌のメロディーがもったいない気がしました。おもしろい演奏が聴けたのは良かったです。 ◇ふつう。
◆とってもステキで、内容もわかり易くよかったです♪ また聴きに行きたいと思います。 ◇良かった。
◆意欲あふれる世界初演の演奏の場に立ち会えたのは幸せでした。少し残念だったのは、字幕の出ない部分の歌詞が聴き取りにくく、わからないところがあったことです。しかし、出演者の皆様全員の熱意がしっかり会場に伝わり、感動の舞台でした。オンドマルトノの音がソロで聴いてみたかったです。 ◇良かった。
◆試みはよしとするが、現代音楽は面白くない。殆んどレシタテーヴを聴いている感あり。大がかりな楽器群の労力と演奏は大変だったが成功したと思う。
◆可成りボリウムの在る大作でした。実際のセットが在れば一層素晴らしかったと思います。石井歓先生の作品を少し思い出しました。東京公演で大団円してください。 ◇良かった。
◆完全版の上演を希望します。 ◇良かった。
◆三幕が素晴らしかった。丹波さんとオケの皆さんにブラボー。観客のマナーが悪い。演奏中の会話、パンフのすれる音、カバンのファスナー、今一度注意の喚起をお願いします。 ◇良かった。
◆いやあ…面白い。雨月物語のエピソードだけで物語が描かれるのかと思いきや、保元物語以下の話で崇徳院の生い立ちにいたる因縁、そして宮中の権力争いが劇的に描かれ、物語の世界にグイグイ引き込まれていきました。私は平家物語が好きで、清盛の物語は子供の頃から何度となく触れてきました。しかし、この保元物語あたりの話は大人になるまで知らなかったので、初めて知った時の衝撃は忘れられません。その世界がこうして音楽にのって描かれることは、さらに大きな衝撃となって心に刻み込まれそうで何度でも繰り返し観たい作品。
物語の筋がある程度わかっていれば、どっぷりとハマる世界ですが、周りの方々の意見をうかがうと、少し戸惑っておられるようです。これだけ有名な物語なので、ネタばらしうんぬん、という心配は無いはずなのですが、今回のプログラムのような冊子を前回の定期演奏会あたりで配布せれていれば、あらかじめ予習できたのではないでしょうか? まあ今日は、初演です。できれば何度でも再演して作品を理解する機会をつくって欲しいです。今回限りで評価されるのは惜しいです。 ◇良かった。
◆もう一度聴きたい。 ◇良かった。
◆生の音楽にふれる機会をもて、それが白峯であることに幸福を覚えました。ありがとうございました。 ◇良かった。
◆期待以上でした。 ◇たいへん 良かった。
◆定期会員故に聴く機会に恵まれました。オンド・マルトノも効果的で、メシアンの曲のような響きを感じました。 ◇良かった。
◆セントラル楽団の方々の会には、はじめて参加させていただきましたが、とても意欲的ですばらしい出来上がりだと感じました。ありがとうございました。 ◇良かった。
◆この曲をもう一度聴きたいとは思わない。 ◇良かった。貴団と共演したことがあります。
◆作曲が素晴らしいと思いました。ドラマチックで、表現できない音はない!≠ニいう感じでした。 ◇良かった。
◆衣装がもう少しちゃんとした方が良かった。声が少し聴きづらかった。でも、内容は100点です。
◆オンド・マルトノがとても効果的でした。能、狂言、雅楽に関心があるので、とても楽しかった。 ◇良かった。
◆失敗だと思う。 ◇良くなかった。
◆オーケストラもソリストもコーラスもとても良い。しかし、セリフが説明ばかりでつまらない。能楽に近い構造、音楽、コトバだが、コトバが擬古文というだけで謡曲の詞章の華やぎもあわれもない。作曲者が台本も書いたようだが、台本はもっと手を入れるべきだった。越天楽や和歌の引用のところだけ花がある。音楽的にも謡曲にはアリアとよべる部分もあると思うし、それがなければ感興がうまれないと思う。
◆素晴らしいです。ありがとうございます。
◆率直に、曲が難解な上に歌詞もむつかしく、聞きとれず追ってゆくだけでいっぱいいっぱい。オケが強い感じがした。曲の方は(音の配列)そのうち慣れたが、一度だけでは消化不良になりそう。歌手の方はよくがんばっておられました。自分にもう少し能力があれば良さがわかるかもしれない。内容自体暗いので、せめて体調がいいときに聴くべきと思いました。 ◇何とも言えない。
◆すごく良かったです。また、みたいと思いました。
◆崇徳上皇に関心があり、讃岐の850年忌に参列させて頂き、今回京都から足を運ばせていただきました。お能を想わせる舞台と詞書のうつくしさ、そして左舞と右舞の装束で各々舞人の方が登場して下さった演出、最初に段の上下で陵を想わせる舞台をかたちつくって下さったことがとてもうれしかったです。字幕も分りやすく有難かったのですが、今様の詞で「こそなかりけれ」が「こそなかりける」になっていたり、西行法師が崇徳上皇と対峙するところだったと思うのですが、崇徳院のまつりごとをされていたことを表現する過去の「し」が「る」の現在になっていたりするなど一部まちがいが目立ったのが非常に勿体なかったです。ですが、本当に素晴らしい空間を有難うございました。読経の後、現れた崇徳上皇の肖像画も微笑んでおられるように見えました。
白峯神宮での奉納も拝見させて頂きたかったです。
京都公演(全幕)を是非よろしくお願いいたします。東京も拝見したかったものの日程の近さと距離で難しい面がありました。 ◇良かった。
2014年9月28日東京公演 アンケート
◆
ご意見、ご感想をお聞かせください。◇今後《白峯》の本格的オペラ上演をのぞみますか。
◆すばらしかったです。西行花伝をまた読みたくなりました。 ◇希望します。
◆字幕があったのでストーリーが分かりやすく良かったです。繊細で重厚なオーケストラ、素晴らしかったです。 ◇望みます。
◆大ホールなのでマイクが入っていた。地声で聴きたかった。舞台に問題があって、劇にあまりなってなかった。費用の問題があるのか。脚本のような舞台設定を見たい。 ◇望む
◆アイディアも演奏もとても独創的で良かったです。 ◇望みます。
◆能楽(仕舞・謡曲)を習っているので、大変興味深く聞かせて頂きました。(古語)によるオペラは新鮮味があり、是非世界の方にも聴いていただけると良いと思いました。仏教の鎮魂テーマは、普遍性があると思います。 ◇是非実現すれば鑑賞したいです。
◆楽曲・構成ともにとても素晴らしかった。もちろん、演奏も素晴らしかった。特にオンド・マルトノや横笛(ピッコロ?篠笛?)の活躍が印象的であった。ソロや合唱もそれぞれよく、特にプロローグとエピローグの読経が印象的あった。ただし、レスタティーヴォが朗々と続く場面が少し単調に感じられたが、他のオぺラでもよくあることなので。
パワーポイントを使ったことも良かったが、歌詞の映し方が中途半端で、その点は少し残念だった。 ◇望む。今回は演奏会形式とは言え、衣装を着てそれなりの演出がされ、舞楽も演じられたが、やはり楽劇であるかぎり、大きな困難があるとは言え舞台で演じ、今回カットされた部分も含めた完全版を見てみたい。
◆日本の歴史を楽劇に、すばらしく感動しました。 ◇是非素晴らしいオペラを他の日本人にも見て欲しいとおもいます。
◆素晴らしく、メロデイーが幻想的!!感動いたしました。(出来れば台本が全部出ると良いのですが…) ◇是非とも本格的オペラ形式にしてほしい。
◆素晴らしいの一言でした。 ◇望みます。
◆藤原王朝末期武士の台頭により、時代が大きく変る頃の話、大河ドラマ清盛でもとりあげていたが、今日は楽器と声で物語りを展開、なかなか雰囲気が出ていました。小生は能謡でこの時代のことを繰り返し楽しんでおります。 ◇良いですね。
◆前半(前から1/3位)迄のストーリーがわかりにくかった。中程からは慣れたこともあってか良くわかった。 ◇楽劇を初めて見た(聞いた)ので良くわからない。
◆仏の作曲家、丹波明さんの今回の作品感激しました。ありがとうございました。
◆世界初のオペラとのこと、まず感動いたしました。ききごたえのあるスバラシイものだと思いました。 ◇是非本格的なオペラ上演を望みます。あまり知識のないものが、このようなことを申し上げるのは申し訳ありませんが。
◆素晴らしいの一言。 ◇もちろんです。
◆すばらしかったとおもいます。私は今年、カルチャーで方丈記、平家物語をやり、平家物語は二度とできません。むごく悲しくて。その時代をみごとに音楽に再現なさったこと感動しました。 ◇望みます。
◆大変すばらしく感激し、かつ楽しみました。曲は各場面毎にふさわしく表現され、特に管とパーカッションを有効に用いていました。歌い手もそれぞれのキャラクターがはっきりしていて、字幕も理解する助けになりました。私はクリスチャンですが、最後のお経を戦いの絶えない、人間の罪への神への救いの祈りに聴きました。 ◇勿論です。
◆コーラス、演奏、歌、力強くすばらしかった。
◆感動の一言です。 ◇是非再度お願いします。
◆オーオー、ヤーヤーは、能のユリを取り入れられたのでしょうか。素晴らしい作品だとおもいました。 ◇はい。
◆音楽に対して、かなり保守的なほうなので、このオペラの音楽にひたりきることはできなかったが、第三幕の完成度の高さは、私なりに感じとれた。台本の一部が舞台に投映されたが、すべて投映していただいた方がよかったと思う。耳からだけでは、とても理解できなかったから。
◆迫力ある演奏を楽しく鑑賞させて頂きました。
◆和とオペラのコントラストが初めてで興味深かった。
◆作曲家の偉大さを大いに感じました。もう一度聴きたいです。演奏された皆様に感謝!! ◇もちろんです。
◆すばらしかった。現代の日本のオペラの代表として後世に残る事を望みます。 ◇勿論です。
◆見間違いかも…ですが、出演者でピンマイクを使っている人がいたように見えました。マイクを使わないのが、オペラだと思っているので、事実だとしたらあり得ないことです。また、マイクを使っていない人の声量が無い、と思われるのも気の毒です。 ◇ピンマイクを使っての上演でしたら望みません。
◆最初に出ていた字幕が、すぐに出なくなって故障かとおもいました。ほとんど聞き取れましたが、オケの音が大きいところでは難しく、字幕があればと思う箇所が少しありましたが、中途半端にあるよりは、全てあらすじのみの方が良いと思います。動きで説明できない部分の補足説明は適切で助かりました。 ◇半分位。歴史に詳しくないので、今日のように系図が出たりする形の方が理解しやすいかと思いました。
◆素晴らしい!二幕から聴かせて頂きました。 ◇是非望みます。
◆すばらしいの一言で、演奏家、声楽家、作曲家共々。NHK深夜便で知りました。
◆16頁、第二幕、第三場 コーラス(六部)の出だしの「鳥羽帝」は「崇徳帝」の間違いではないですか? (間違いではございません、よく似ていますが。) ◇はい。
◆良かった。台本すべて字幕があった方がわかりやすかったと思う。 ◇望む。
◆ ◇お願いします。
◆素晴らしかったです。熱演本当にありがとうございました。大好きな崇徳院の物語を、こうして調べと歌声にのせて聴くことができ、感謝の気持ちで一杯です。お疲れさまでした。 ◇ぜひ観劇させていただきたいです。本格的なオペラになる日を待ち遠しく思います。
◆丹波先生の作品を、素晴らしい演奏で聴かせていただき、どうもありがとうございました。 ◇ぜひオペラ上演で再度聴くことができるのを、楽しみにその日をお待ちしています。
◆つまらなかった。とても壮大な物語なのでコンサート形式では無理である。オペラと説明にあったので見にきたら、ほとんどオーケストラで期待はずれ。この作品は能か朗読劇で行った方がよいと思った。字幕も指揮者にかくれてほとんど見えなかった。字幕は2カ所つけてください。(左右に)声楽の方も後方でなく前で歌ったほうがよい。チラシには最寄りの駅か地図を記載してください。 ◇オペラにするのはむずかしい。やるならもっとテーマをしぼりこんで見せ場を作り舞台演出者の意図するところを明確にした方がよい。
◆素晴らしい、世界に通用する楽劇、感動しました。また次の機会を楽しみにしています。上智の木越先生のもとで雨月物語を学びました。またアマチユアオケで弦楽器を演奏しているものです。今回の演目を楽しみにしていました。 ◇はい、本格的舞台でさらに魅力を増すでしょう。
◆もう少し人間関係をわかりやすくしてほしい。 ◇望む。
◆すべてのセリフに字幕をつけてほしかった。
◆題材はいいとおもいます。台本は読んでいると思わないですが、耳で聞いていると「阻止」など耳立つ言葉(特に漢語)がありました。また、数百はスヒヤク、75代はシチジュウゴダイの方がよいのでは。なぜ崇徳がこれほど怒ったのか、魔道に堕ちたのかが描ききれていず、惜しいと思いました。西行は立派ですが、元北面の武士が崇徳院のことを長々きくのはおかしいと思います。(配所での生活をきくのはあると思いますが) 白河院もなかなかよかったです。鳥羽帝と崇徳帝の年齢差(親子―表向き)をビジュアルで表せなかったかと思いました。ちょっとわかりにくかった。二人の衣装はなかなか考えられていました。白河院もあの直衣風の方がよいのでは?
◆演奏会形式は初めての体験でした。中鉢聡さんのファンなので、リサイタル等のDMが欲しいです。
◆出演者の演奏が素晴らしかったです。 ◇はい。
◆初めて日本人の作曲のoperaを聴き、大変おもしろく聴き入りました。 ◇Yes
◆とても迫力があってすばらしかった!でもせっかくの2台のオンド・マルトノがもっときこえてほしかった。 ◇ぜひ!
◆字幕が出たり出なかったり、初演なのだから全部字幕を出しなさい。音楽や歌はよかったのに、物語の理解が不明だ、前もって若干の知識はもって臨んだが。初めにパンフレットを渡されても暗くて読めない。お客さんを楽しませるのが目的なら全部字幕を出しなさい。大失敗です。音楽と歌はいいのだからもったいない。字幕を全部出しなさい。演出が良くない。
◆字幕の利用に工夫をしてください。歌詞をはっきり表示して欲しいと思いました。 ◇ぜひ!
◆私は崇徳院の陵のある坂出市から参りました。地元では、かねてより上皇をテーマにあらゆる方向から、まちおこしにつなげておりますが、このように東京発信をしていただいて非常に嬉しく思っております。ただ一点「直嶋」が気にかかります。残念です。 ◇大いに望みます。
◆大変満足した。オンド・マルトノを聴くのは2回目だが、そのせいか全体にメシアンの「聖フランシスコ」のオペラを思い出した。狂言の方のムードもよかった。指揮者のUとかWとか指の合図も「何かしら」とちょっと面白かった。想像以上によくできていた。すばらしい指揮と歌い手に拍手。
◆崇徳上皇の森の中の墓前の幽玄なかんじが、現音の曲ですばらしく合った。怨みのこもった感じなどすばらしく表現された曲だったと思う。日本の題材で、今後、世界に持ちゆけるオペラではないか。間に狂言の戦いの舞いなど、よく合っていた。舞台のオペラでなくても、幕での解説(森の中のイメージなど海外ではその国のことばで)で公演できるのではないか。
◆解説の垂れ幕は不完全でした。非常に実験的で興味深かった。打楽器がよかった。 ◇望む。
◆古典の作品をどう表現するのか興味があった。各楽器が雅楽の音色をだしていて楽しめた。 ◇今後むつかしいかもしれませんが、改良を加えて続けられることをのぞみます。
◆すばらしかった!!長期間の台本、作曲だったのでしょうか?本当に細部にわたり、よくできていると思いました。いうところなし、という感じです。心がいっぱいでした。 ◇よくわかりません。
◆日本の演奏会形式のオペラとして画期的な作品の初演に立ち会う事が出来て幸せです。作品のみならず、すばらしい演奏に感動いたしました。 ◇望みます。
◆引き込まれるように拝聴しました。日本の歴史を取り上げたオペラを初めて聴きました。感動いたしました。 ◇是非上演していただきたいです。
◆本当にほんとうに素晴らしかったです。このすばらしさをもう一度体験したいと思いました。 もう一度いえもう二度、三度、拝見したいです。 ◇もちろん、望みます。
◆大変良かったです。小生などは音楽を聴いていると眠くなる質ですが、あの音楽(音響)には心から引き込まれ、時間
も忘れて聴き入りました。私達日本人の魂(心)の隅に共震する何物かがあるように感じられました。丹波先生の発想は
素晴らしいと思います。(ソリストの言葉がもっと日常語に(?)なれば解り易い。プロジェクターをもっと
用いてはと感じました。) ◇望みます。(歴史や音楽に興味のある方のために)
丹波明 インタビュー
日仏現代音楽協会の名誉顧問であり、80歳を超えられた現在もフランスと日本を中心に活躍されている作曲家兼音楽学者、
丹波明先生が当協会のインタビューに答えて下さいました。
半世紀以上も前に船でフランスに留学された当時のこと、メシアンの教え、
今年9月26日に名古屋、28日に東京で初演されるオペラ「白峯」についてなど、たっぷりとお話を伺うことができました。その様子は下記特別インタビューをクリックしてください。
特別インタビュー